美濃路の秋は「栗きんとん」お気に入りを探して味めぐり。

 栗といえばひがし美濃の「栗きんとん」。今では全国に聞こえる銘菓になりました。
 ひがし美濃地域では50件を超えるお菓子屋さんがそれぞれの「栗きんとん」をつくっています。
 基本の製法はまず、蒸した栗の中身を丁寧に取り出して裏漉し、砂糖を合わせてじっくり炊き上げます。お釜の底に少量のお焦げができる程度に火を入れたらひとつずつ布巾で絞りできあがり。簡単そうな作業ですが実はとても手間がかかり、熟練の技術も必要です。
 製法はよく似た栗きんとんも、比べて見ればそれぞれ形も色も味も多種多様。使う栗の品種や、裏漉しの量、砂糖の分量や炊き加減など、お店ごとに伝統の製法があり一件一件違う味が楽しめるんです。また、仕上げも手絞りなので一つとして同じ形がありません。美濃路の食べ歩きでごひいきの栗きんとんを見つけてみてはいかがですか。