ひがし美濃をはじめ、長野県の木曽・伊那地方や愛知県の奥三河にかけての一帯で愛される「郷土の味覚」、五平餅。今では全国各地で食されています。ところが「五平餅」は、広辞苑には載っていないというのです。一般にしられた食べ物ではなかった、ということなのでしょうか。
ところで、五平餅はなぜ五平餅というのか?有力説はふたつあり、ひとつは「樵の五平さん」が山で温かいものを食べようと思いついたから、という説。もうひとつは、形(わらじ型)が神事に用いる「御幣」に似ているため「御幣餅」と呼ばれるようになったという説です。ところが、地域によって「ごへんもち」とか「ごへいだ」、あるいは単に「ごへい」と呼ぶところもあって、その名の由来もハッキリしません。
知ってるようで、意外に知らない五平餅。要注目です!
主材料はちょっと固めに炊いたご飯。
串を通したご飯のかたまりを遠火で下焼きし、タレをつけてこんがり焼き上げれば、できあがり。…と、シンプルなようでカタチも味も様々な五平餅を、徹底研究してみました。